「文章の書き方に正解はない」とはよく言われますが、「正解」はなくても「読みやすい文章」「わかりやすい文章」があるのは事実です。
わたし自身も、読みやすく伝わりやすい文章を心掛けてきました。それでもやはり未熟さを日々痛感しています。
そんな中、最近読んだ本が自分的にヒットでした。
この本に書かれている方法を地道に実践していけば、少しずつかもしれないけれど、それでも確実に「書く力」が養われること間違いなし!
わたしもすぐさま実践を開始しております^^
何を書けばいいのかわからない人のための
「うまく」「はやく」書ける文章術
自分なりに考えて文章を綴ってきましたが、もっと何かを…!と求める心が止まらないので読んでみた本がこちら。
本を買うことに慎重な私は、まずは図書館で借りてみました^^
簡単に内容説明
さてこちらの本、とてもつもない基本から説明してくれる、懇切丁寧な内容。主な内容はざっくり分類すると以下の通り。
- 情報収集の方法
- 事前準備の方法
- 文章フォーマットを公開
「書き方」についての本が多い中、情報収集についてここまで踏み込んでいる本は珍しい印象。
構成(目次)は以下。
- 第1章:文章の良し悪しは情報整理で決まる!
- 第2章:素材集め(周辺情報)
- 第3章:素材集め(自分情報)
- 第4章:レバレッジを最大化する見取り図ワーク
- 第5章:文書あてはめフォーマット術
- 第6章:SNSで使える文章術
- 第7章:完成度をカクダンに高める「磨き上げの技術」
こんな人におすすめ
文章を書くことが嫌いではないけれど、どう書けば人に読んでもらえるのか、読みやすく書けるのか、うまく伝わるのかを、書き続けていく中で不安に思った人。
そして、独学で書いてきたからしっかり学びたい!と思い始めた人におすすめ。
また、1から10まで手取り足取りといった内容なので、いままで人に向けての文章を書いたことがなかったという人がこれを読めば、最短コースで「いい文章」「読みやすい文章」が書けるようになると思います!
今後、自分で取り組みたいこと
本書を読んでいく中で、自分ができていなかったことが多くあることがわかりました。中でも、まずはここから取り組もう!という項目がはっきり意識できたので、書いてみます。
ターゲットの設定と、ニーズの把握
「第4章:レバレッジを最大化する見取り図ワーク」で説明されている、書く前の準備。わたしはこれが全くできていない。
書く前の準備は8項目に分類されていて、その内容が丁寧に書かれています。
- 準備1:読者ターゲットを明確にする
- 準備2:読者ターゲットのニーズを把握する
- 準備3:文章の目的を明確にする
- 準備4:読者の反応を決める
- 準備5:メッセージを一つにしぼる
- 準備6:文章の切り口を工夫する
- 準備7:文章のレベルを決める
- 準備8:文章のテイストを決める
わたしの場合、全項目が曖昧もしくは全く考えたことがなかったりと、落ちこぼれもいいところ。要するに自分が書きたいことを書きたいように書いていただけだったのです。そりゃ読者も増えないはずだ(;’∀’)
8項目全てが大切なのは十分承知ですが、とにかく今後絶対やるべきだと感じたのは、この2つ。
- 準備1:読者ターゲットを明確にする
- 準備2:読者ターゲットのニーズを把握する
この2つをしっかり設定していれば、おのずとその後に続く準備4~5を決めていくことができる気がします。
“誰”に向けて書くのか。
その”誰か”は、何を知りたい・読みたいと思っているのか。
ここを意識しているのとしていないのでは、全然違う。まずはこの部分、しっかり設定して書くようにしていきたい。
構成を意識的に考えて、流れのよい文章を
今までだって構成を考えていなかったわけではないのですが、この本を読んでみて、自分のそれは甘かったと実感しました。
ぼんやりとしか考えていなくて、書いている途中で軌道修正するなんて日常茶飯事。
つまり、行き先だけ決めて経路を決めていなかったということ。そんな状態では、迷ったり脇道にそれたりするのも当然。
この本では「あてはめフォーマット」として、モデルとなる構成を公開してくれているので、今後はそれを使用していけば道に迷うこともなくなるはず!
そのフォーマットは5種類あり、こんな感じ。
- 結論優先フォーマット
- 物語フォーマット
- 列挙フォーマット
- 主張フォーマット
- SNS紹介宣伝フォーマット
自分が今まで書いていた構成を振り返ると、なんとなくどれかには当てはまるものがほとんど。本当に基本的なフォーマットだと思います。
文章の流れを見据えたうえで書き始めれば、展開に頭を悩ませることもなく、スムーズに書くことができるようになるはずです。
結果として、いつまでも目的地に着かないイライラを読み手側に感じさせてしまうこともなくなるはず。
とはいえ、全てセオリー通りにはしたくない
先に今後改善していきたい点を挙げましたが、自分としては全てをその通りにするつもりがないのも本心です。
というのも、自分自身が他のブログで日記、まとまりのない雑談を読むのが好きだから。そして自分のそういう部分を吐き出すために作ったのが、このブログだったから。
だからこそ、書くものすべてを「人に伝えるんだ!」「読みやすくするんだ!」と気負ってしまいたくないのです。
ピシッとするところと、ゆるっとするところ。緩急つけて運営していきたいと、改めて思いました。
まとめ
文章を書くことって、いちばんは「慣れ」だと思います。私も日々文章を書いていたので(ブログではなくね)、書くこと自体は苦ではない。
でもやはり100%個人で楽しむ日記ではない限り、読む人を配慮することも必要。
この本は、その原点や基本をじっくり考え直すきっかけになりました。
自分が書くことで、何を伝えたいのか?
自分自身は書くことを楽しめているのか?
悩みや迷いがある人には、ぜひ手に取ってもらいたい一冊です。